むし歯治療
「歯医者に行くと、ガリガリ削られてしまうのではないか」
「麻酔の注射や、治療中の痛みが怖くて足が遠のいてしまう」
文京区・茗荷谷の佐藤歯科医院には、このような不安を抱えた患者さまが多くご相談に来られます。
歯は一度削ってしまえば、二度と再生することはありません。
だからこそ、私たちは「いかに削る量を最小限に抑えるか(低侵襲治療)」、そして「いかに痛みや不快感をなくすか」に、経験と最新の知見を注ぎ込んでいます。
大学院で「歯内療法(歯を保存するための根の治療)」を4年間専攻し、歯の寿命を延ばすことを追求してきた私だからこそできる、こだわりのむし歯治療について詳しく解説します。
1. 「削る部分をなるべく少なく」:歯の寿命を最大化するために
歯の寿命は、残っている「自分自身の歯の量」に比例します。
大きく削れば削るほど、歯の構造は弱くなり、将来的に折れたり抜歯になったりするリスクが高まります。
当院では、以下の取り組みにより、健康な歯を可能な限り守ります。
拡大鏡(ルーペ)を使用した「精密な視野」での治療
むし歯治療において、肉眼だけに頼る治療には限界があります。
当院では、すべてのむし歯治療において歯科用拡大鏡を使用しています。
視野を数倍に拡大することで、肉眼では見落としがちな微細なむし歯や、健全な歯との境界線をはっきりと識別できます。
悪い部分だけをピンポイントで除去し、健康な歯を削りすぎてしまう「オーバーカット」を徹底的に防ぎます。
う蝕検知液:感覚に頼らない「科学的な除去」
「どこまでがむし歯か」を判断する際、歯科医師の経験や「硬さ」の感覚だけに頼るのは危険です。
当院では、むし歯の部分だけを赤く染める「う蝕検知液」を必ず使用します。
染まった部分(感染した部分)だけを慎重に除去することで、むし歯の取り残しによる再発(二次カリエス)を防ぎます。
染まっていない健康な部分は削らずに残しますので、神経までの距離を保ち、できるだけ神経を残す処置が可能になります。
コンポジットレジン(CR)治療:すべて保険適用で「白く、最小限に」
当院では、小さなむし歯から中程度のむし歯まで、積極的にコンポジットレジン(白い詰め物)を採用しています。
型取りが必要な銀歯などのインプラントと違い、レジンはむし歯を削った穴に直接詰められるため、詰め物を維持するために健康な部分まで削る必要がありません。
保険診療の範囲内でありながら、歯の色に近い自然な仕上がりになります。
金属アレルギーの心配もなく、身体に優しい治療です。
C1(初期むし歯)は「削らずに経過観察」
当院では、見つけたむし歯をすべてすぐに削るわけではありません。
エナメル質に留まっているごく初期のむし歯(C1)については、削るよりも「再石灰化」を促す選択をします。
定期検診でその進行具合を厳密にチェックし、クリーニングやフッ素塗布を行うことで、削らずに寿命を延ばすことを最優先します。
「痛みを感じさせない工夫」:歯医者嫌いをゼロにするために
「治療が痛いから行きたくない」という思いが、結果的にむし歯を悪化させてしまいます。
私たちは、麻酔そのものから治療中の感覚まで、あらゆる段階で痛みを最小限に抑える「無痛治療」への配慮を怠りません。
表面麻酔による「針のチクッ」を解消
いきなり麻酔の針を刺すことはありません。まずは歯ぐきに表面麻酔薬を塗布します。
これにより、麻酔針が挿入される瞬間の感覚を麻痺させ、痛みをほとんど感じさせないようにします。
極細の針(33G)の使用
蚊に刺されても痛くないのと同様に、針は細ければ細いほど痛みを感じにくくなります。
当院では、歯科業界でもトップクラスの細さを誇る極細針を採用しています。
カートリッジウォーマーによる「温度調節」
麻酔液が体内に入るときに痛みを感じる原因の一つは「温度差」です。
冷蔵庫から出したばかりの冷たい麻酔液を注入すると、神経が刺激されます。
当院ではカートリッジウォーマーを使用し、麻酔液を常に体温(37°C前後)に温めておくことで、注入時の違和感を劇的に軽減しています。
電動麻酔器による「一定の速度」での注入
麻酔の痛みは、注入時の「圧力」によっても生じます。
手動ではどうしても圧力がバラついてしまいますが、当院では電動麻酔器を使用し、コンピューター制御でゆっくりと一定の速度で注入します。
これにより、組織が圧迫される痛みをほぼ解消しています。
「歯内療法」の専門性が活きる、重度のむし歯治療
むし歯が深く、神経まで達してしまった場合、他院では「抜歯」を勧められるようなケースでも、諦めるのはまだ早いです。
私は大学院で4年間、「歯内療法(根管治療)」を専門に学んできました。
歯の根っこは、建物の基礎(土台)と同じです。
ここをいかに精密に、細菌を取り除いて密閉するかで、その歯がその後何年持つかが決まります。
精密な根管清掃
拡大鏡を用い、複雑に枝分かれした根の中を徹底的に洗浄・除菌します。
再感染の防止
徹底した滅菌器具(オートクレーブ)や自動注油器で管理された清潔なハンドピースを使用し、治療中の細菌侵入を防ぎます。
治療後の「再発」を防ぐために
せっかく精密な治療を行っても、その後の環境が悪ければむし歯は再発します。
当院では治療を終えたあとが「本当のスタート」だと考えています。
定期的なチェック
3〜4カ月に一度、治療した部位に不具合がないか、新たなむし歯ができていないかを確認します。
セルフケアの質の向上
院長自らが、あなたのお口に最適なブラッシング方法を直接お伝えします。
最後に:茗荷谷の皆さまへ。もう、むし歯を怖がらないでください。
昭和62年の開業以来、私が一貫して目指してきたのは「患者さまに無理をさせない、負担をかけない治療」です。
むし歯があることに気づきながら、怖くて何年も放置してしまったという方もいらっしゃるでしょう。
どうか自分を責めないでください。当院は、そのような不安を抱えた方のための場所です。
「早く、丁寧に、そして痛くなく」。
口腔外科と歯内療法のバックボーンを持つ「町医者」として、あなたの歯を一本でも多く残すために全力を尽くします。

